タイトル『平和の下へ…』




ある、三隻の戦艦が
何十年もの続いた争いを食い止め
再び平和になった…。
ねぇ、ニコル
あなたが望んでいた事が
叶ったんだよ…。
それなのにあなたは居ないんだね。
この世界に……。



心地よく、風が吹き付ける。
ここはプラントにあるお墓…。
戦ってなくなった者の墓。
しかし、そこには石だけしかない。


私は花束を片手に訪れていた。
私が立ち止まった墓の前には

『ニコル・

そう
私の弟…。
戦いの中で死んでいった。








「まったく……
 馬鹿なんだからぁ…」

自分を犠牲にしてまで
友達を守って死んでさ。








「あいつらしいんじゃ
 ないのか」





「イザーク…」






振り返ると 
愛しい彼の姿。
私が混乱していた時
黙って抱きしめて泣かせてくれた。





「あいつは
 戦争に不釣合いなヤツだった」





「そうだね…。
 ニコルは優しかった。
 人を殺す軍人だなんて
 本当はやらないほうがよかったんだよ」



「………」








そう
ニコルはとっても純粋な子だった。
きっと軍に居る時、苦しんでいたに違いない。






「私がいけなかったのかもしれない…
 私が軍に志願したりしなければ」


!!!」








イザークが声を上げる



「なんでお前はそう
 自分を責めるんだ!!
 もう、するなといったはずだ」

「ごめん…でも……」






やっぱり…
罪悪感が消えないよ。














ふわぁっ




包み込むように抱かれる。
そう、前もこれで安心感を覚えた。
気持ちのおもりが取れた感じになったんだ。
持っていた花束が地面に落ちる。


「悪くないんだ……
 お前は何も…」











優しく頭を撫でてくれた。
目尻に熱いものがこみ上げてくる。
前で終わりにしようと
思っていたものがまた流れてきた。







「ぅ…くぅ……ぁ…」



「我慢するな」


「ぅぅ…」


「泣きたい時は泣けばいいさ
 そのほうがスッキリする」





また……




彼の腕の中で泣いた。




他の人がきたら変に思われるかもしれない。






でも今は…






イザークと







このままで居たい






そうすればまた
前に進めるような気がするの


…だから……
















もう少しだけ、




彼に












甘えさせてください





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